
うん、やったやった。これやったわ。初来日公演のチッタ両日行ったくらいの好きさ加減。一緒にコピーやったギターのN田(天才)が下宿と川崎の間の往復交通費(たぶん1日2,000円くらい)を食費を切り詰めて捻出していたのとか思い出す。

チャールズ・ヘイワードが初来日公演初日、磔磔でやった最初の曲がライドシンバルをマレットで叩きリバーブ処理したドローンの中で歌われたCutty Sark。これを聴くとあの時の感動をまだ思い出せる。

昨夜のダムドは素晴らしかった。客層は恐らく30代後半から50代後半の(元&現役)パンクスが中心で1986年の初来日を観た客も多数居たことだろう(自分もその1人)。1stからAnythingまでの代表的な曲を満遍なく20曲を80分ほどで駆け抜けた(ただし2ndはホントに嫌いなのか1曲もやらず)。還暦を迎えたはずのキャプテンの黒いおちゃらけキャラとかデイブの颯爽としたキレのある動きは相変わらずで、このオリジナルメンバー2人に視線が釘付けだった。1991年に観た時に取り上げなかった、このPhantasmagoriaからは"Street of dreams"と、同時期のシングル"Eroise"を、AnythingからはLoveのカバー"Alone Again Or"をやったというのも意外だった。他のカバーをやらなかったのは事情もあるのだろうけど欲を言うと"I Feel Alright"と"Looking At You"も聴きたかった。まあ、それを除いてもダムドはかっこいい。たまらない。

飲み会の帰り道。人間誰しも酔っ払いながら夜道なんかを歩いてると割と大きな声で適当に浮かんだメロディーを適当に口ずさんだりしてしまうもので、今日なんかは「あれっこのメロ最高じゃね?もしかして俺って天才なのでは?これはいけるで!(何がだ)」ってなって舞い上がったりしていたんだけど、帰宅して風呂入ってたらこれの2曲目だったことに気付いた。やっぱりベルベッツは最高だしディアハンターと言ったら『Halcyon Digest 』だよな!ってみんなで話してたからかもしれない。という事で当然の如く私は最高でも天才でもなかったわけだがこのアルバムは最高だしブラッドフォードコックスが天才なのは何があっても変わらないのだろう。それだけでもう最高なのさ。

結局ラフトレードから出たアルバムの中で一番回数聴いてるアルバム、自分はこれになってしまうのかな?「好き」とかいまだに言えないけど。
ディスヒートもポップグループもワイアットもレインコーツもヤングマーブルジャイアンツもキャブスもTGもアズテックもスミスも出してたラフトレード、90年代になってから本当に凄いと感じたけど、滋賀県甲賀郡水口町(今は甲賀市)のレコード屋さんに何年も売れ残ってた徳間ジャパンのLPたちを見かけて「これ買うの、どういう人なんかな?」と考えてた中学高校時代でした。

高校生の頃、カラオケマイクをビニール袋に包んだものとコップをバケツに張った水の中に突っ込み、カセットプレイヤー内蔵カラオケアンプで風呂風呂にエコーかけて録音してるとこを母親に目撃されたことを思い出しながら、懐かしい思いで聴いておりました。Nein! Nein! Nein!

どちらかというとB面ばかり聴いてました。Red Maskもハンマービートと言っていい。
徳間ジャパンから発売された時の帯に書かれたコピーはなんだったかな。ちょっと検索してみた。
今 おまえは自己鍛錬を習得した。
今 おまえは自己主張を習得した。
今 おまえはシステムを習得した。
80年代初頭の日本文化が透けて見える。
これ書いた人、いま何やってるのかな

裏テクノとしてのオルタナティヴミュージック。続くThree Mantrasと併せて聴くと、Red Meccaとの断絶がハッキリする。Red Mecca以前はグレイスケール、以降は16階調くらいの違いだけど。

これは高三の夏、今はなき数寄屋橋ハンターで偶然見つけ即買い。先にDAFの2ndを聴いていたせいか何やら通底するものを感じてはいたがキャブスの方がチープだったなあ。録音したカセットを御茶ノ水ジャニスに置きに行った。貸レコード屋で店にない音源を無料カセットとして貸し出していたって今思うと凄い原始的なシェアの仕方だな。あと牧歌的。

スタジオ盤での演奏がほぼ再現されていることで演奏と即興、録音の境界があいまいでよいことを教えてくれる。

キャブスや23スキドゥーよりネヴィル・ブロディに、ニュー・オーダーやサートゥン・レイシオよりピーター・サヴィルに憧れる人が一定数いた時代があったのではないかとふと思う事がある。アイコニック。