YCDB1

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(invited from mgng)

Reviews (55)

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Kip Hanrahan / Beautiful Scars
アメリカンクラーヴェが超好きなのですが、レコード屋によって置いてある棚がジャズだったりラテンだったりソウルだったりするので探すのが面倒くさい。キップハンラハンて音楽理論とか全然知らない人らしくて、そんな人がどうやってこんなの作ってるんだかサッパリ分からないのですが、言われてみれば音楽を聴いているというよりは映画を観ているような気分にさせられる作品ばかりかも知れない。別に映画監督ってわけでもないんだけど。
The Five Corners Quintet / Chasin' The Jazz Gone By
「クラブジャズを通過した生演奏のジャズバンド」みたいなものが北欧で流行ってたのももう10年も前なんですね。クレジットを見て驚いてしまった。色々聴いていたけど今でも聴き続けているのはこれとPOVOくらい。REMIXの表紙になったりしてた。
Hocus Pocus / Place 54
これはフランスのヒップホップで、やっぱりジャズの人達なのですが、1曲目が良過ぎて先に進めない。
Othello & The Hipknotics / Classic
何万回聴いたか分からない。ジャジーなヒップホップが流行っていた頃に最初にこれを聴いて、結局今の今までまこれより好きなものには出会っていない。

ジャジーというかこの人は本物のジャズバンドを従えているわけですが、なんで他の人達もこれと同じことをやらないんだろうなあ、と思っていたら最近はロバートグラスパーの周りでジャズの人とヒップホップの人が仲良くしていて、そっちの方もとても良いと思っています。
Red Hot Chili Peppers / By The Way
この頃のレッチリはジョンフルシァンテに脂が乗ってて、どの曲を聴いても特有の「悲しくないのに泣ける感じ」があってよかったです。
Jurassic 5 / Quality Control
で、いま自分がヒップホップを聴かない人に勧める盤は「何も知らない人にチャリツナの声を聴かせるのが楽しいから」という理由でこれになっている。チャリツナは多分、前世が戦車。
The Roots / Game Theory
ルーツで一番好きなやつ。Phrenologyに比べるとこっちの方が音に揺らぎがあってバンドっぽい。

最初から聴いていくと1曲目と2曲目はゆらゆらして輪郭がぼやけている感じ、3曲目にラップが乗った瞬間いきなりキレが出て、そこが超格好良い。その瞬間が楽しみでいつも1曲目から聴く。
Radiohead / OK Computer
ムグさんと全く同じでAirbagとParanoid Androidばかり聴いてしまう。Airbagの最初のギター1音が不吉でしょうがない。
The Roots / Phrenology
「ヒップホップ何から聴いたらいいのか問題」に対する回答として、当時ロックばかり聴いていた自分に友達が当てがってきたのがこのアルバムだったんだけど、果たして正解だったのだろうか。確かにルーツはバンドだけど、ドラムもベースもサンプラーで組んだみたいにかっちりしてるし、普通にMC+DJの音源を聴くのとそんなに変わらなかった気がする。

それはそれとしてこのアルバムは大好き。ルーツの中ではかなり実験的な方に振り切っていると思うし、彼らなりにロック的なアプローチをしたアルバムだと何かのインタビューで読んだ。2曲目はルーツなりのWe Will Rock Youなんだとか。おすすめは7と8と10。
Perfume / Complete Best
今でもPerfumeで一番好きな曲はエレクトロワールドだと思う。このジャケだとかしゆかが一番可愛い。
Kendrick Lamar / To Pimp A Butterfly
2015年に一番よく聴いた曲はFor Free?で間違いないと思う。「Fuck you , mother fucker」で始まるところも「This dick ain't free」という歌詞もとても良いです。ジャケからして何年も語り継がれそうなアルバムのオーラが出ている。
Pusha T / My Name Is My Name [Explicit Version]
英語だから何言ってるか全然分からないけど、どうせおっかねえことを言っているに決まっている。ちょっと前にボクシングを題材にした1万字の小説を書いた(我ながら何をやっているんだ、という感じ)のですが、主人公と対峙するめちゃくちゃ強くて怖いチャンピオンの黒人にこの人にちなんだ名前をつけた。

トラックも怖い。まともな話が通じない人、キレどころがまったく分からない人、「殺す」という気持ちが性格の一部になっている人が作ったトラックに聞こえる。特にNumbers On The Boardsが怖い。
Yusef Lateef / Eastern Sounds
スパルタカス愛のテーマを聴くとどんなに浮かれていても百発百中で憂鬱で恍惚とした物悲しい気持ちになってしまう。泣きたいのにウットリとして、そんな自分がとても気持ち悪く感じる。
The Mars Volta / De-Loused In The Comatorium
途轍もないアルバムだと思うわけですが、その中でもやっぱりDrunkship of Lanternsが異常な魅力を放っていると思います。最後のユニゾンは「もう分かったよ」「もうお前らしか笑ってないよ」「みんな帰っちゃったよ」というくらいクドくて、そこがいいです。サディストって感じ。
Z / 絶塔
1曲目、さとしくん(skillkills)のドラムがドゥルンドゥルンいってて凄い。龍っぽい。脈打ってる。
Snot / Get Some
一聴して「あ、いいっすね」と思った時のそのままの気分で今の今まで20年近くずっと聴けている。強烈な中毒性があるわけではないし「噛めば噛むほど味が出る」という感じでもない。要するに「飽きない」ってことなのだと思う。これを1年に一度も再生せずに暮れていく年というは死ぬまで訪れないのではないか。知らないけど。

シンプルなことをやっているのに意外と似ているバンドが思いつかない。通知表で言うと「オール4」みたいな感じ。誰が聴いても良いと言うけど、この世でいちばん好きなバンドはsnotですという人はあまりいない。みたいな。でも聴いちゃう。何度も。
Sparklehorse / It's A Wonderful Life
昔ムグさんが「家にあるCDを大量に捨てようと思う、欲しい人いたらどうぞ」ということをインターネットでしていて、その時のリストにこれがあったのでいただいた。今でもよく聴く。

マークリンカスの声は自分にとっては最上級の滋養のひとつなのですが、こんな声を出す人が果たして上手いこと世界と付き合っていけるものなのだろうか、と思っていたらやはり自殺してしまった。めちゃくちゃ悲しかった。
Korn / Life Is Peachy
twistは癒される、twistにしか癒せない傷が人にはある、twistは風呂、ハワイ、twistは動物の赤ちゃんの写真、おかゆ。

Good Godという伏兵もいる。
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