高校生の時、初めて行った新宿ロフトで観たバンドがルインズ。ファーストシングルやNGをカセット録音して何度も聴いた。7インチで6曲入りという体裁もピークレベルを超え割れた音も既成のロックとは違う何かを垣間見せてくれ痛快そのもの。そもそも音楽をロクに知らなかったので変拍子という概念を知らず「なんてノリにくいバンドなのだ」と思いながら聴いた。原盤も大久保のテレコムで普通のカセットデッキに多分8chミキサーつないで一発録音とかそんな感じだったのではないかと思う。セカンド以降はファーストで抑えていたんじゃないかと思われる吉田さんのマグマ趣味(?)が強くなってルインズなりのプログレが展開され実はあまり好きではないのだが稀有な存在に変わりはない。ルインズアローンもいいがそろそろまたベーシストを見つけてライブをやって欲しいところ。